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AIの基本

AIに入力した情報の扱いを、自分で決める

学習利用・履歴・メモリの違いを知り、自分が使うサービスの設定を確認します。

この回で、受講者ができるようになること

読み終わるころには、自分が使っているAIサービスの学習オフ設定が完了しています

目安:読む 約4分 + やってみる 約6分

こんなことが起きていませんか

「AIに入れた内容が、そのまま学習に使われるのではないか」。仕事でAIを使い始めると、まずここで手が止まります。設定でオフにできると聞いても、サービスごとに呼び名も置き場所も違い、どこを触ればよいのか分かりません。「」「メモリ」「履歴」が同じものに見えてしまうのも、迷いを大きくします。

結論:学習オフは「1本だけ止める設定」

学習オフは、入力した会話や利用データを各社のAIモデルの改善に使わせないための設定です。止まるのはその1本だけで、入力した情報そのものは各社のサーバーに保存され続けますし、障害調査や安全性の確認で担当者の目に触れる可能性も残ります。だから、設定をした上で「そもそも入れない情報を決める」までがセットになります。

図1:学習オフで止まるのは「学習に使われる」経路だけ。保存と閲覧の可能性は残る。

始める前に:紛らわしい3つの言葉

学習オフは、会話や利用データを各社のAIモデルの改善に使われないようにする設定です。今日やるのはこれです。

メモリは、AIがあなた向けの回答をしやすくするために記憶する設定で、学習オフとは別物です。履歴は、過去のチャットを画面上で見返すための保存設定です。学習オフにしても履歴は残ります。「学習オフにしたら履歴が消える」わけではないので、安心して設定してください。

図2:3サービスの、たどる場所とオフにする項目名の対応。

具体例:ChatGPTの設定(3ステップ)

まず、画面左下のアカウント名をクリックします。次に、メニューから「設定」を選びます。最後に「データ コントロール」を開き、「モデルを改善する」をオフにします。スイッチがオフ(グレー)になっていればChatGPTは完了です。

ChatGPT画面の左下にあるアカウント名をクリックする
ChatGPT画面の左下にあるアカウント名をクリックする
開いたメニューから「設定」を選択する
開いたメニューから「設定」を選択する
設定内の「データ コントロール」で「モデルを改善する」をオフに切り替える
設定内の「データ コントロール」で「モデルを改善する」をオフに切り替える

具体例:Geminiの設定(2ステップ)

Geminiは2ステップです。呼び方が「学習オフ」ではなく「アクティビティの保存」なのがポイントです。左下の歯車マークから「アクティビティ」を選び、オンになっている保存設定をオフに変更します。

1つだけ補足します。オフにしても、サービス提供や安全性維持のため、チャットは最大72時間は保存されます。「即座に消える」わけではないと覚えておいてください。

Gemini画面左下の歯車マークから「アクティビティ」を選択する
Gemini画面左下の歯車マークから「アクティビティ」を選択する
「アクティビティの保存」をオンからオフに切り替える
「アクティビティの保存」をオンからオフに切り替える

具体例:Claudeの設定(2ステップ)

Claudeも2ステップです。左下のアイコンから「設定」を選び、「プライバシー」を開いて「AIモデルの改善にご協力ください」をオフにします。オフになっていれば、新しいチャットは今後の学習に使われません。

画面の名称や配置はアプリの更新で変わることがあります。この手順は2026年7月時点の各社公式ヘルプにもとづいています。

Claude画面左下のアイコンから「設定」を選択する
Claude画面左下のアイコンから「設定」を選択する
設定の「プライバシー」で「AIモデルの改善にご協力ください」をオフにする
設定の「プライバシー」で「AIモデルの改善にご協力ください」をオフにする

やってみる:使っているサービスの学習オフを1つ

今すぐ、自分が仕事で使っているサービスを1つ開いて、上の手順どおりに設定してください。設定画面でスイッチがオフ(グレー)になっていれば完了です。

ここまでできればOK:使っているサービスの学習オフを設定した

もう一歩:「学習オフ=何でも入れてOK」ではない

設定が終わると「これで顧客リストでも決算書でも入れて大丈夫」と考えたくなりますが、それが一番危ない誤解です。学習オフは各社がAIの学習に使わないというだけの設定で、入力した情報は各社のサーバーに保存され続けます。障害調査や安全性の確認などで、ベンダーの担当者に見られる可能性も残ります。

「AIは学ばないが、他人に見られる可能性はある」となると、扱う情報によっては個人情報保護法に触れるリスクも出てきます。そこで原則は3つです。機密情報・顧客情報・個人情報は、そもそも入力しない。どうしても必要な場合は、氏名や住所などを伏せて(マスキングして)から入れる。会社として「何を入れてよいか」のルールを決めておく(「A4一枚で作る自社のAI利用ルール」の講座で雛形を配っています)。

学習オフは「安全になる魔法」ではなく、リスクをひとつ減らす基本設定です。この位置づけで使ってください。

出典:レッスン原本 ai-training-opt-out「ChatGPT・Gemini・Claudeの学習オフ設定:会社の情報を守る最初の一歩」。設定手順と保存期間の記述は、2026年7月時点の各社公式ヘルプにもとづく公式情報ベースです。

この回に出てきた専門用語

覚えなくて構いません。読んでいて引っかかったら、ここで確かめてください。

オプトアウト
入力した内容をAIの学習に使わせない設定のことです。設定画面から自分で切り替えます。会社の情報を扱う前に、まずここを確認します。
モデル
AIの本体そのものを指します。同じサービスの中でも、賢さと速さの違うモデルを選べます。難しい仕事は賢いモデル、短い作業は速いモデル、と使い分けます。

すべての用語は、メニューの「用語」からも引けます。

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みかわAI学校は、東三河(豊橋・豊川・蒲郡・新城・田原)の中小企業で実際に起きた困りごとから教材を作っています。運営は合同会社ICHI.(豊川市)、学長は志水康太です。